クラス替えと先生のヒミツ | せんせい、あのね。

クラス替えと先生のヒミツ

今年の担任は5年生。


うちの学校は単年制、つまり基本的に持ち上がりなしで毎年クラス替えです。



なので、去年(というか3月まで)は3年生を持っていましたが、今年は4年生という訳でもなく、ほんと何年生になるのか4月2日までわかりませんでした。


ま、うすうす5年生になるんやろうなぁ…って思って密かに心づもりはしていたのですが…




そうそう、よく同業者じゃない人(先生じゃない人)に「クラス替えってどうするの?」とか「どのクラスを持つかってどうやって決まるの?」という質問をされます。たぶん自分が生徒だった時に「なぜこの担任になったんやろう?」とか「○○ちゃんと同じ(違う)クラスなんやろう?」って思った人もいると思います。


そのカラクリを披露しちゃいましょう。ま、自治体や学校、学年などによってもやり方が違うかも知れませんが、基本的に行われているパターンです。





まず、クラス分けのやり方。

例えば旧学年が3クラスだった場合、それぞれのクラスを成績順(中学などでは定期テストの成績で判断する場合がありますが、小学校の場合は主に国語と算数の総合判断)に並べ、成績が同じくらいの場合はリーダー性の有無や問題行動の有無などで順位をつけましす。
(正直、例えはよくないですが)クラス内でドラフト1位指名、2位指名…というような要領で順位をつけます。
それを蛇状に並べていきます。
つまり、新クラスの1組に1番の子、2組に2番の子、3組に3番の子、4番は3組に、5番は2組に、6番は1組、7番は1組、8番は2組…という感じ。

そうやって旧学年の3クラスで基本パターンの新3クラスを作成します。


ま、ここまでは機械的作業。


ここからがある意味大変(笑)



まず、くっつけてはいけない子同士を同じクラスにならないように、基本パターンから変更を加えます。

くっつけてはいけない子とは、今の学年で子ども同士でトラブルになった。昔の学年でトラブルがあった。親同士が仲が悪い(子どもを通じて何かトラブルになったことがある)などです。


その他、問題行動(授業に差し障りがある)子が重なって同じクラスに入っていないか、学習が大変な子が重なって同じクラスに入っていないか、リーダー性がありクラスをまとめていける子がどのクラスにも1人以上はいるか、クレーマーの親が同じクラスに重なっていないか…などなど細かい配慮もしていきます。



そうやって最後は学年の教師で話し合って最終決定がなされます。



次にどのクラスを持つか。


これは学校によっても違うことが多いんやけど、一部の学校では、何年生を持ちたいかの希望を校長先生に提出します。
ただ、あくまでも「希望」なので、希望が通る場合と通らない場合があります。さらに希望をとってもらえない学校もあります。

とにかく言えることは、最終的には校長先生が決めているということです。


ただ、校長先生が決めるのは、基本的には「○年生」というところまでしか決めません。

例えば「2年生」ってところまでは校長先生が決めて「2組」というのは学年で相談して決めます。

つまり、クラスの数字とクラスの子どもは学年の先生で相談です。

ま、くじ引きみたいなので決める学年もあるんやけどね。





こうやってクラスと先生が決まって、新学期が始まります。